ジャズと私と素敵な夜
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白洲正子の本棚
2006年10月03日

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白洲家の書斎。

武相荘の中でも、見もののひとつであるが、まさに汗牛充棟。
棚板がたわむほどになっている。

邸内は撮影禁止なので、残念ながらお見せできないが、開け放した
窓に向かって座卓があり、裏庭に生い茂る野草の緑を雨が色濃く
染めて行く。座卓の上には、ふと原稿を書きかけて立ち上がった
あとのように、インク壺やら、眼鏡やらが無造作に置いてある。
下は掘りごたつのようになっている。

座卓に座る主人を取り囲むかのように、コの字に書架が並ぶ。

美学・哲学・文学・博物学…重みと深みのある書籍が名を連ねている。
洋書がほとんどないところを見ると、次郎の蔵書よりも、正子の蔵書
の方が多いのではあるまいか。

古色悄然としたものから、比較的新しいものに至るまで、死後に公開
されても恥ずかしくない本が並んでいる。

「本ってその人を表すから、見せるの恥ずかしいよね。」
と同行のまなみさん、ゆきさんに水を向けると、お二人ともやはり
見せられないと答えた。

ビジネス書やノウハウ本といった、いかにも現世くさい書籍は勿論
一冊もない本棚だ。私の本棚なんて…と思い出すだけで恥ずかしい。

もう人生も後半に差し掛かるのだし、ひとに見られて恥じない本棚
にしなければ…。自分の中に価値観として、沈殿していくような本
が読みたい。

白洲正子の本棚に今後のテーマを与えられた気がした。


IMG_1706_4_1.JPG


*写真・上は第二ギャラリー入り口に生けられた花。
  写真・下は第一ギャラリー入り口にて。



by yoko at 2006年10月03日 | Comments (0)

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