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私の日常は、専業主婦にちょっと似ている。
昼間は家にいるパターン。
だから、ときどき母に付き合ってNHKの連続テレビ小説なんか
観てしまうのだけど、「純情きらり」に出てくる西島秀俊さんが
最近ちょっと気になっている。
主人公の義兄・東吾役で、頭はボサボサ、津軽弁まるだしの、
才能溢れる画家なのだが、田舎臭くて朴訥としてるのに、
めちゃ女にもてる!
なぜなら、女心の扱い方が絶妙にうまいから。
たとえば、先日も、こんなふうだった。
婚約者を戦争でなくした主人公のピアニスト桜子が、この義兄に
強い思慕の情を感じるようになり、その思いを断ち切るために、
生まれ育った実家を離れて、僻地へ音楽教師として赴任しようと
する。最後に、東吾のイニシャルを織り込んだ自作の曲を演奏して
みせる桜子。
彼女の気持ちを感じ取った東吾は、この家に桜子を住まわせるため、
自分たち一家こそ実家のある津軽へ帰るべきだと決意する。
そして、最後のお願いとして、桜子をモデルとしたスケッチを描く
のだった。
そのふたりの姿を見ていた姉(東吾の妻)笛子は、ふたりの間に流れる
情愛に感じ取り、ひとり傷つく。
そして、津軽へと向かう汽車の中、せつなさにはらりと涙する笛子。
気遣う夫に、「故郷と別れるのがせつなくて…」と言い訳するが、
東吾はすべてを理解していた。
膝にまとわりつく子どもたちを、「お前たちはあっちさ行け」と
反対の席に座らせると、「笛子、お前ここに座れ」と自分の膝に
妻を座らせ、「お前と俺はずっと一緒だからな…。」と肩を抱く
のだった。
この最後のシーン、じ~んとしちゃったんですよね。
女心の扱い方を、実によく心得ていらっしゃる。
恋人同士でも、夫婦でも、ときに孤独感を感じたり、すきま風が
吹いてしまうことってありませんか?
そんなときに、ふっと抱き寄せて「ずっと一緒だからな…。」って
言ってくれたら、どんなたくさんの言葉よりもズシッとくるんじゃ
ないかなぁ~♪
恋の初めの熱烈な期間よりも、ある程度年月を経たカップルには
余計に必要なコミュニケーションじゃないかしら?
たまに、肩を抱いて「いつもありがとう…」なんて言ってくれたら
しびれちゃいますよね!
by yoko at 2006年09月04日 | Comments (0)