ジャズと私と素敵な夜
ライブ情報陽子ブログメールマガジンバイオグラフィ出演依頼ゲストブックJAZZ Vocalist Suzuki yoko official site ジャズヴォーカリスト 鈴木陽子 公式サイト
今年の桜
2005年05月06日

わぁ、いつのまにか5月になっちゃった。
今年の桜もあっという間でしたね。
見ごろが数日つづいたと思ったら、もう花散らしの雨…。


千鳥が淵へは7日の、お昼に行きましたら、ちょうど武道館で明治大学の
入学式直後だったたため、花見客と両方ですごい人出でした。
一緒に行った友人が自分もここで入学式をしたのだと感慨深げでした。

デジカメを手にしたご老人が多いのが印象的でした。

中には赤ちゃんを抱いた若夫婦とおばあちゃん、なんていう組み
合わせもありました。

桜を背景にした若い家族をおばあちゃんが撮影していたのですが、
ファインダーを覗くためにウインクしたせいで、年月にさらされた
おばあちゃんの顔の皺がぎゅっと深くなり、片や写される方の
赤ちゃんの肌は桜のはなびらのようにほんのり紅をさして、
清らかで、その好対照がほほえましくて思わず笑みが漏れました。

本当に、何百年も生きている桜の大木の樹皮と、桜の花びらほどの
隔たりがありました。

それを見て、人間の一生と木の一生に思いをはせていました。

人間の何倍もの生を生きる樹木…ひとつ処に根を張って。
雨が降ろうと、嵐が来ようと、戦争が起ころうと、公害に汚されようと、
じっとひとところに立っている。そんな樹木。

何百年の年輪を持つのに、人間のようにただ年老いてはしまわずに、
毎年、毎年、赤ちゃんの肌にように清らかな花を咲かせる樹木。

その苔むしたような木の肌と、生まれたばかりの花びらに、まるで生と
死がひとつの生き物のなかにともに存在しているようで、不思議な心地
がしました。

千鳥が淵に通うようになって、三年目。
私も毎年ひとつずつ年を重ねてゆくけれど、できれば、桜のように
その年ごとの花を咲かせてみたい。

「もう一花咲かせたい」とは、よく言いますが、「もう一花」ではなく、
毎年一花…なんて欲張りでしょうか?

  

こちらは青山にある素敵なエステサロン'Nirvana'での「桜の宴」です。
いずれが菖蒲(あやめ)か杜若(かきつばた)といった風情で…。



by yoko at 2005年05月06日 | Comments (0)

この記事に対して頂いたコメント

この記事にコメントを投稿する
今まで書き残した言葉

記事のカテゴリ別
  • (6 個)
  • (10 個)
  • What's New ? (10 個)
  • ブルーマーズのお部屋 (1 個)
  • ライブ・レポート (16 個)
  • 今週のレター&レスポンス (6 個)
  • 私のオフ・タイム (9 個)
  • 私のダイアリー (7 個)

  • →カテゴリ絞り込みの解除

    最近のコメント

    トラックバッカーズ

    ADMIN
    Administrator:ENTER
    Powered by:
    Movable Type 3.171-ja
    « 3月22日(火)四谷メビウス | メイン画面に戻る | 4月15日(金)六本木クリマ »

    Email:info@suzukiyoko.com